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熊本地震、新築でも耐震性には大きな差

熊本地震の建物被害状況の続報告が届きました。

新築でも耐震性には大きな差がありました。

最近に新築された住宅でも倒壊していることが報道され始めました。(被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
九州の建築会社の小山さんと建築業界新聞の新建ハウジング三浦さんのNHKニュースに関するコメントです。

<九州の建築会社 エコワークス社長小山さんのコメント>

構造の専門家の検証が進むにつれて耐震基準の見直しについても議論が始まると思います。

住宅の耐震性については、国により住宅性能評価基準が定められ、耐震等級1,2,3と客観的に評価(有償)出来るのですが、その評価を受けていない新築戸建住宅が未だに7割以上もあることが大きな問題だと思います。

☆住宅性能評価・表示協会HPより

耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)

→極めて希に(数百年に一度程度)発生する地震力が建築基準法で定められており、性能表示制度ではこれに耐えられるものを等級1としています。等級は1から3まであり、等級2は等級1で耐えられる地震力の1.25倍の力に対して倒壊や崩壊等しない程度を示しており、等級3では1.5倍の力に耐えることができます。

詳しくはこちら。
https://www.hyoukakyoukai.or.jp/seido/shintiku/05-01.html

認定長期優良住宅では耐震等級2以上が定められています。

こういった知見が広まることを願います。


<新建ハウジング編集長三浦さんのコメント>

熊本地震 新耐震基準の住宅にも大きな被害、という記事。
益城町の住宅調査について。
以下ポイントを抜粋します。
・昭和56年以前の古い耐震基準の住宅の大半が、「倒壊」や大きく壊れる「大破」に分類。
・昭和56年以降の新しい耐震基準の住宅のうち、平成12年までに建てられた住宅では「倒壊」と「大破」が、合わせて60%から70%に。
・法改正された平成12年以降に建てられた住宅でも、20%から30%が「倒壊」や「大破」に分類される大きな被害が。
詳細な調査が待たれるところで、きちんと設計施工された家とそうでない家との違いなど、いろいろわかってくる可能性があります。

http://www3.nhk.or.jp/ne…/html/20160501/k10010505921000.html

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