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建築業界の常識、非常識

構造計算の重要性を訴えている建築家の佐藤 実先生がいつも言っていることです。
建築業界を自動車業界と比べて一般の方が理解しがたい事が多いそうです。
建築業界の常識、非常識についてコメントしています。


構造計算や省エネ設計を行うことは
お客様のためにならない!
と、本気で考えている建築士が意外と多い。

 

・構造計算をするとコストアップになる
・耐震等級3を建てて欲しいと言われたことがない
・省エネはほどほどでよい

■構造計算すると、壁量が増えたり金物が増える、
 梁は大きくなり、基礎が過剰になる。
 全てコストアップ!

■耐震等級3を建てて欲しいと言われたことがない。
 そもそも耐震等級3は需要がない。

■省エネにこだわる建築士は、ただの省エネマニア。
 やり過ぎるからコストアップになる。

こんな風に、本気で考えています。

では、お客様の立場で考えてみましょう。
もしも、車を買うとき。

■車にはエアバッグがついていて、
 ぶつかったら命を守てくれる。
 車を買うとき、エアバッグが本当についているか
 確認しましたか?
 絶対についていると信じているから確認しませんよね。

■エアバッグつきの車をください!
 と、言って車を買いますか?
 絶対についていると信じているから確認しませんよね。

■最近の車は、どんどん燃費が良くなっています。
 つぎに買い替えるときには更に燃費が良くなっています。
 と、信じていますよね。

これが、車を買う人が考えていることだと思います。

では、先ほどの建築士が本気で考える家づくり、
車に例えてみましょう。

・エアバッグを取付けるとコストアップになる
 →だからつけない方がお客様のためになる

・エアバッグつきの車が欲しいと言われたことがない
 →そもそも需要がないから取り付ける必要なし

・燃費はほどほどでよい
 →燃費にこだわるのは、ただの燃費マニア
  燃費を良くするからコストアップになる 

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